コロナ時代の日本経済 (冊子版)

パンデミックが突きつけた構造的課題

冊子版 電子書籍
著者
福田 慎一
ジャンル
社会科学  > 経済・経営
発売日
2022/05/31
ISBN
978-4-13-040307-8
判型・ページ数
A5 ・ 280ページ
定価
4,730円(本体4,300円+税)
在庫
在庫あり
内容紹介
目次
著者紹介
少子高齢化や財政赤字の累積など、コロナ禍でより深刻化した課題と、今後感染症の影響が収束していく過程での、情報通信技術などを活用した新しい働き方への対応など、ウィズコロナ・ポストコロナにおける日本経済のあり方を、その構造的問題にフォーカスして多角的に考察する。
はしがき

序 章 ウィズコロナ・ポストコロナ時代の日本経済(福田慎一)
 1.はじめに
 2.ウィズコロナ時代の日本経済
 3.ウィズコロナ時代のハイテクとローテク
 4.コロナ禍での転入転出
 5.ウィズコロナ時代の消費動向
 6.コロナ禍における若者の消費動向
 7.モバイル空間統計からのエビデンス
 8.ポストコロナ時代の2つの異なる視点
 9.手厚い金融支援の帰結
 10.コロナ禍における企業の資金余剰
 11.エクイティ(equity)市場の役割
 12.ポストコロナ時代に何が必要か

第I部 コロナ時代の経済政策

第1章 経済財政運営の基本戦略
     ――4つのショックと財政・金融の「出口」について(中里 透)
 1.はじめに
 2.財政赤字の拡大と長期金利の低位安定 
 3.財政状況の推移と今後の見通し 
 4.今後の政策対応のあり方 
 5.おわりに

第2章 デジタル経済における市場集中
     ――ウィズコロナ時代の競争政策の展望(岡田羊祐)
 1.はじめに
 2.競争法・競争政策の目的 
 3.世界的な市場支配力の高まりと日本の特異性 
 4.ウィズコロナ時代の競争政策が直面する課題 
 5.おわりに

第3章 ポストコロナの地域金融
     ――デジタル化と構造変化を見越した求められる変化(長田 健)
 1.はじめに
 2.預金の増加と預貸率の低下
 3.金融仲介機関機能の低下
 4.貸出増加に潜むリスク
 5.ポストコロナにおける構造変化への対応
 6.ポストコロナの地域金融機関――合併で銀行は効率化したのか
 7.おわりに

第II部 コロナ時代の経済社会

第4章 サプライチェーンの寸断と多様化するリスク
     ――停滞による企業経営への影響とリスク管理(佐藤正和)
 1.はじめに 
 2.輸入の停滞による国内供給の不足
 3.国内、海外における生産の停滞 
 4.コロナ禍における日本企業のサプライチェーンや設備投資のスタンス
 5.サプライチェーンを取り巻くリスクの多様化、複雑化 
 6.おわりに

第5章 雇用不安とリカレント教育
     ――コロナ禍で顕在化した雇用ミスマッチの緩和(田中茉莉子)
 1.はじめに
 2.リカレント教育の概要
 3.ウィズコロナ時代のリカレント教育
 4.ポストコロナ時代のリカレント教育
 5.ニューノーマル時代のリカレント教育
 6.リカレント教育に対する企業・労働者の意識
 7.ニューノーマル時代のポストコロナに向けた産官学連携の取組み
 8.おわりに

第6章 気候変動、ESGそして「会社の目的」の革新
     ――アフターコロナにおけるグローバルな課題(花崎正晴)
 1.はじめに 
 2.気候変動の問題とは何か 
 3.京都議定書とパリ協定 
 4.国際機関による施策 
 5.ESG投資の増勢とその背景 
 6.受託者責任概念の進化 
 7.「会社の目的」の革新 
 8.日本の対応 
 9.おわりに 

終 章 ポストコロナ時代に向けた日本経済の課題(福田慎一)
 1.はじめに
 2.先進国の消費ブーム
 3.世界的な物価上昇 
 4.日本経済への影響 
 5.日本経済の構造問題 
 6.ポストコロナ時代のデフレ懸念 
 7.改革を遅らせたコロナ下の選挙 
 8.信認を伴う経済政策の重要性 

福田 慎一
東京大学大学院経済学研究科教授
コロナ時代の日本経済
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