〈非在〉のエティカ

ただ生きることの歓待の哲学

著者
小野 文生
ジャンル
人文科学  > 哲学・思想・倫理
人文科学  > 教育
発売日
2022/09/29
ISBN
978-4-13-051363-0
判型・ページ数
A5 ・ 408ページ
定価
7,260円(本体6,600円+税)
在庫
在庫あり
内容紹介
目次
著者紹介
「生きることの根源に存在するかなしみの、どうしようもない孤独への方向性と、にもかかわらずひらきうる、他者とともに在る事態への方向性」へ。石牟礼道子、鶴見俊輔、アーレント、アガンベン、レヴィナスらを導きに語る。
序 章 思考のはじまりの痕跡

第I部 人間的なるものの在り処――〈非在〉の思想的水脈

第1章 コモン・センスとしての応答的理性
     ――アーレントにおけるパトスと人間のもろさをめぐる省察
第2章 ただ生きること、あるいは〈非在〉の歓待
     ――アガンベンにおける「剥き出しの生」をめぐる批判
第3章 ホショウ科学時代のパテイ・マトス
     ――アガンベンにおける経験の思想と〈非の潜勢力〉 
第4章 審問されるコナトゥス、エティカの行方
     ――レヴィナスとアガンベンのスピノザ

第II部 〈かなしみの知〉と〈知のかなしみ〉のほとりから
     ――弱さとともに生きること

第5章 〈非在〉のエティカの生起する場所――石牟礼道子とパトスの記憶誌
第6章 悲しみの器と煩悩のケア
     ――近づくことの不可能性と遠ざかることの不可能性について
第7章 〈ひずみの底の未来イメージ〉、あるいは弱さの倫理
     ――鶴見俊輔のプラグマティズムと科学技術の政治性
第8章 「方法としてのアナキズム」考
     ――鶴見俊輔におけるユートピアとしての漫画的精神
第9章 〈知のひと(ホモ・サピエンス)〉から〈受苦するひと(ホモ・パティエンス)〉へ
     ――石牟礼道子と鶴見俊輔の出遭いから

終 章 〈非在〉のエティカ――ただ生きることの歓待のために

あとがき
小野 文生
同志社大学グローバル地域文化学部教授
〈非在〉のエティカ
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