日本占領期上海の文学とメディア

新刊

「対日協力者」の文化活動

著者
山口 早苗
ジャンル
人文科学  > 歴史
発売日
2022/12/26
ISBN
978-4-13-026174-6
判型・ページ数
A5 ・ 272ページ
定価
5,720円(本体5,200円+税)
在庫
在庫あり
内容紹介
目次
著者紹介
日本の占領地政権であった汪精衛政権/南京国民政府の機関紙『中華日報』に集った文化人たちは、これまで「対日協力者」として否定的な評価を受けていた。本書は、新聞文芸欄を詳細に分析し、彼らの創作活動や思想的営為、そして戦時下の社会で見出した希望とは何かを明らかにし、中国近代メディア史研究に位置づける。
序 章 日本占領期上海のメディアと文壇
 第一節 本書の視角
  1 問題意識の所在
  2 研究の変遷
 第二節 本書の位置づけ
  1 先行研究の整理
  2 本書の対象
  3 『中華日報』とは
 第三節 本書の構成

第一章 政治宣伝と娯楽のはざまで『中華日報』文藝欄「華風」の考察
 はじめに
 第一節 『中華日報』「華風」の概要
  1 「孤島」期における「副刊」の変遷
  2 「華風」について
 第二節 「華風」の内容
  第一期――一九三九年七月一〇日―一九四〇年九月二五日(全二〇八号)
  第二期――一一九四〇年九月二七日―一九四一年二月二四日(全九三号)
  第三期――一九四一年二月二五日―九月三〇日(全二〇八号)
  第四期――一九四一年一〇月一日―一一月一六日(全四七号)
  第五期――一九四一年一一月一七日―一九四二年三月一三日(全八二号)
 おわりに

第二章 「中華副刊」に見る占領下の文学活動
 はじめに
 第一節 『中華日報』に掲載された副刊の概要
  1 太平洋戦争期における「副刊」の変遷
  2 「中華副刊」について
 第二節 「中華副刊」の内容
  1 魯賓・路易士の兄弟の活躍
  2 通俗文学をめぐる論争
  3 回顧と懐旧
  4 特集号
  5 戦争と平和
  6 大東亜文学者大会および日本の印象
  7 地方からの投稿/重慶方面の情報/日本の敗戦
 おわりに

第三章 陶亢徳と中華日報社――編集者の側面に注目して
 はじめに
 第一節 陶亢徳について
  1 略歴
  2 陶亢徳に関する先行研究
  3 本章の目的
 第二節 『宇宙風乙刊』の刊行と上海残留
  1 『宇宙風乙刊』での言論活動――「抗戦とは関係を持たない」文学論争
  2 上海残留の経緯
 第三節 太平洋戦争以降の活動――一九四一年一二月―一九四五年八月
  1 中華日報社との関わり
  2 『中華週報』での活動――誌面の変化
  3 陶亢徳の立場――社会問題への注目
  4 『中華週報』の終刊――『中華月報』への統合
  5 『中華月報』『中華日報』との関わり
おわりに

第四章 日本占領下における楊之華の文学活動――上海文壇批判とその文学観
 はじめに
 第一節 太平洋戦争以前の活動
  1 楊之華の経歴
  2 香港・南京での言論活動
 第二節 太平洋戦争という転換点を迎えて――上海文学界での活躍
  1 日本文学の紹介
  2 中国文壇の整理
  3 中国文壇への問題提起  
  4 文学作品の創作
  5 文藝雑誌の刊行
 おわりに

第五章 蕭剣青の活動と日中戦争末期の言論空間
 はじめに
 第一節 蕭剣青の経歴
 第二節 中華日報社との関わり――『中華画報』での活動
 第三節 戦争末期のメディア状況――『中華画報』から『青年画報』へ
  1 藝術・娯楽雑誌としての『青年画報』
  2 藝術重視からの転換
  3 『大公週刊』――民主と自由
 第四節 『大公週刊』と『青年画報』
  1 日本軍の撤兵
  2 青年の武装
 おわりに

終章 グレーゾーンにおける政治と文学
 第一節 本書の試み
 第二節 総括と展望

あとがき
山口 早苗
日本学術振興会特別研究員PD
日本占領期上海の文学とメディア
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