東京大学出版会概要

東京大学出版会は,1951年3月,ときの東京大学総長,南原繁先生の発意により全学教官有志の協賛を得て,日本の国立大学では初めての大学出版部として,また東京大学からも相対的に独立した財団法人という組織をもって設立されました.爾来,本会は「大学に於ける研究とその成果の発表を助成するとともに,広く一般書,学術書の刊行により学問の普及,学術の振興を図る」(設立趣意書)ために,読者のみなさまの熱いご支援をいただきながら,著者の先生方とともに,また印刷・製本・資材,取次・書店の方々の支えを頼みとして着実な出版活動を継続してまいりました.
設立半世紀を経ての本会の新刊書籍点数は,総計8000以上に及びます.それは,基礎的かつ開拓的な学術研究を体現する学術書,基本的かつ先端的な高等教育を支える教科書・教材,伝統的かつ現代的な主題に取り組んだ教養書・一般書など,まさにユニヴァーシティ(総合大学)の出版部にふさわしい多種多様な書目によって構成されています.
そして今,大学出版部がよって立つ「大学」と「出版」の双方が大きな変化を遂げつつあります.それは,国立大学法人化に示されるものであり,また現代社会における書籍の位置の相対的持続的低下に象徴されるものです.本会は,これらの双方の変化の方向を見据え,今後とも,総合大学が発信するあらゆる学問分野かつ学際的領域に即して,また,学術研究成果の発表媒体としての新たなメディアの可能性を探りつつ,将来の世代に向けて清新で創造的な出版活動を切り拓いていきます.
読者のみなさまの,一層のご支援とご鞭撻をお願い申し上げる次第です.

法人名 一般財団法人 東京大学出版会(University of Tokyo Press)
設立 1951年3月
基金 4億3394万円
会長 東京大学総長
理事会 理事11名(理事長1名,専務理事1名)
監事2名
※役員名簿(PDFファイル)
評議員会 評議員9名
東京大学との関係 大学の機能(研究・教育・啓蒙)に対応した出版活動/財政的には独立採算制.
但し理念的には大学と固く結びつく.
職員 34名(2023年12月1日現在)
事業規模 年間刊行点数125点
決算公告等

第73期貸借対照表(PDF)

第72期貸借対照表(PDF)

第71期貸借対照表(PDF)

定款 定款(PDF)
加盟団体 大学出版部協会アメリカ大学出版部協会(AUP)日本書籍出版協会出版梓会日本出版インフラセンター人文会、法経会、出版製作研究会
出版分野 総記/哲学/語学・文学/歴史/心理・認知科学/教育/社会/人類学・民族学/地域/社会科学一般/政治/法律/経済/経営・会計/統計/労働/農学/コンピュータ/自然科学一般/数学/物理・化学/地学・地理/工学/生物・生化学/医学・薬学/ソフトウェア