木山幸輔著『人権の哲学』が、12/26『公明新聞』で紹介

木山幸輔著『人権の哲学――基底的価値の探究と現代世界』が、12/26『公明新聞』「2022年 私の3冊」で紹介されました。評者は三牧聖子・同志社大学グローバル・スタディーズ研究科准教授。

昨今は人権をその政治的役割から理解する「政治的構想」が有力だが、著者は、人間は単にその人間性によって人権を持つという「自然本性的構想」を擁護する。さらに、人権の基礎を専ら自由に置く「一元的理論」を批判し、平等にも人権の基底的価値を認める「二元論的理論」を支持する。剥き出しの暴力だけでなく、格差や貧困の放置も人権の重大な侵害なのだ。

シェアする
このエントリーをはてなブックマークに追加