中井久夫著『分裂病と人類 新版』が、『BRUTUS』2023年1月1・15日合併号で紹介

中井久夫著『分裂病と人類 新版』が、『BRUTUS』2023年1月1・15日合併号で紹介で紹介されました。評者は與那覇潤さん。

統合失調症に伴う妄想とは、実は、今後襲ってき得る出来事の「予兆」をつかもうとする脳の働きで、予測不能な“狩猟社会”では貴重な才能だった。一方で、うつ病は“農耕社会”の職業病でした。農業では狩猟とは逆に、昨年と同じ形で安定した収穫を得ること、つまり過去に忠実な繰り返しが重要。それが機能しないと、無力感からうつに陥ってしまう。病は時代の副産物なのです。

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