西野嘉章著『ことばとかたち』が、5/14『読売新聞』で紹介

西野嘉章著『ことばとかたち――キリスト教図像学へのいざない』が、5/14『読売新聞』読書面で紹介されました。評者は小池寿子・國學院大學文学部教授。

「本書は古代末期から主に中世のキリスト教図像学への誘いの書である。(…)宗教思想を大前提とするキリスト教美術を学ぶのは難しい。そんな中、キリスト教美術を解読する久々の図像学書である。
 本書の中心部ではマリア論とキリスト論、終末論を精緻に解説。また聖書以外の典拠や典礼との関係、玄義の核心キリストの死と復活の神秘などが解き明かされる。
 読み進めるには、ある程度の知識を前提とするが、主眼は二つある。まず全体を貫く「ことば」と「かたち」の関係は第1章で美術の解読とともに開示される。ついで、近代美術史学のまとめた補遺1、キリスト教関係書を整理した補遺2、そしてあとがきに集約される人文学への著者のあつい思いだ」

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