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瀬古美喜『日本の住宅市場と家計行動』が第57回日経・経済図書文化賞を受賞しました.講評は以下のとおり.「日本の住宅市場のゆがみに焦点を当てた理論モデルをつくり,政府の統計に加え,長年にわたって著者自ら構築した家計パネル調査の個票データを用いて実証分析を展開している.本書の分析を通じて,住宅金融,床面積規制,借地借家法など様々な制度が日本の住環境を制約していることが説得力を持って論じられている.本書はまた,こうした問題点を克服するための優れた政策提言の書ともなっている.」(評者:吉川洋氏)「転居に制約 その仕組みは――分析結果はいずれも住宅に関する政策担当者や研究者などが知りたかったことばかりである.現実の問題意識を学術研究の最先端のレベルでの研究成果に結びつけた著者の研究力の高さに大いに敬意を表したい.」(評者:大竹文雄氏)