『インターネットは自殺を防げるか』が第31回電気通信普及財団賞テレコム社会科学賞を受賞

2016/04/14  受賞
     (書影をクリックすると書誌情報ページへ移動します)末木新『インターネットは自殺を防げるか』が第31回電気通信普及財団賞テレコム社会科学賞を受賞しました.
【審査員コメント】:「臨床心理士である著者はインターネット利用の一般化がわが国における自殺の問題とその危機に陥った人達への支援にどのような影響を与えるのかという点に真正面から取り組み,データに基づいて丁寧に論証している.その結果として,自殺関連サイトが自殺を予防するという機能をもち得るということを実証的に明らかにした点は,特に評価できる.また,オンライン相互援助グループにおける「ボランティアによる監視」など,実践的な提言も傾聴に値する」
審査員コメントの全文はこちらで読むことができます.【内容紹介】自殺の方法を示唆するいわゆる「自殺サイト」の問題の一方で,インターネットは誰にも自死への思いを打ち明けられない人が匿名で集うコミュニティとして,自殺を予防する互助の場としての希望を宿す存在にもなった.自らサイトを立ち上げる参加研究で,ネット時代の臨床心理学の研究と実践を試みる.
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