江本弘『歴史の建設』が日本建築学会のウェブマガジン「建築討論」で紹介

江本弘『歴史の建設』が日本建築学会のウェブマガジン「建築討論」で紹介されました。評者は後藤武氏(後藤武建築設計事務所、博士(工学))。
「19世紀から20世紀初頭の近代建築の黎明期のアメリカで、ヨーロッパとの交流の中で建築理論がどのように形成されていったのかを明らかにすべく、膨大な西欧諸語の一次文献の迷宮を彷徨い続けた探検の記録である〔…〕更地に歴史を建設しようとしたアメリカ。その建設過程を詳細にドキュメントしたこの本は、既存のアメリカ近代建築史をリノベーションするような役割を果たしてくれる。肉体的にも過酷であったはずの探検の苦労を水面下で隠すかのように、この本の文体は軽やかで流れがあり、一気に結末まで読者を連れ出す力がある。装丁の色調も美しい。カヴァーを剥がしてみてほしい。本の内容も緻密に設計されているが、本そのものも考え尽くされた設計だ。騙されたと思って、手に取ってみてほしい」
書評ページはこちらです。→「建築討論」『歴史の建設』書評
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