田原史起『草の根の中国』が日本建築学会のウェブマガジン「建築討論」で紹介
2019/11/06 書評・メディア掲載
田原史記『草の根の中国』が日本建築学会のウェブマガジン「建築討論」で紹介されました。評者は市川紘司氏(明治大学助教、建築史・建築論)。
「近年の中国建築で注目される潮流として、農村地域を舞台とするプロジェクトがめざましく増えている点が挙げられる〔…〕問題は、農村地帯にまで広がった中国建築家たちの諸実践はどのように読み解かれるべきか、ということである〔…〕中国社会論を専門とする田原史起による本書が掲げるのは、中国農村を「ガバナンス」の領域として捉える視点である〔…〕〔中国の〕村落コミュニティを維持し、活性化するための「ガバナンス」の一形態として農村プロジェクトを捉えること。このような視点に立ったとき、中国現代建築の村落的転回は、建築という生産物の設計・生産が地域社会の持続にどのように寄与し得るのか、という普遍的な問いを考えるための優れたサンプルとなるだろう。そのサンプルスタディが現在の日本建築にとっても批評的に意味をもつことは言うまでもない」
書評ページはこちらです。→「建築討論」『草の根の中国』書評
「近年の中国建築で注目される潮流として、農村地域を舞台とするプロジェクトがめざましく増えている点が挙げられる〔…〕問題は、農村地帯にまで広がった中国建築家たちの諸実践はどのように読み解かれるべきか、ということである〔…〕中国社会論を専門とする田原史起による本書が掲げるのは、中国農村を「ガバナンス」の領域として捉える視点である〔…〕〔中国の〕村落コミュニティを維持し、活性化するための「ガバナンス」の一形態として農村プロジェクトを捉えること。このような視点に立ったとき、中国現代建築の村落的転回は、建築という生産物の設計・生産が地域社会の持続にどのように寄与し得るのか、という普遍的な問いを考えるための優れたサンプルとなるだろう。そのサンプルスタディが現在の日本建築にとっても批評的に意味をもつことは言うまでもない」
書評ページはこちらです。→「建築討論」『草の根の中国』書評