田原史起『草の根の中国』が「外交」59号で紹介
2020/02/03 書評・メディア掲載
田原史起『草の根の中国』が「外交」59号で紹介されました。評者は梶谷懐氏(神戸大学教授)。
「著者が特に注目するのは、〔中国農村の〕多様な「村落ガバナンス」のあり方である〔…〕農民の「他律的合理性」、すなわち自らの行動選択を隣人や同じ村の村民、近隣の村落などの「身近な他人」との「引き比べ」を基準にして決定するという姿勢である。このような合理性があるからこそ、「近代的な民主主義」が決定的に欠けているように思われる農村において、様々な資源を所与とした問題解決=ガバナンスを図ることが可能になっている、という著者の指摘は明確でありかつ説得的だ」
「著者が特に注目するのは、〔中国農村の〕多様な「村落ガバナンス」のあり方である〔…〕農民の「他律的合理性」、すなわち自らの行動選択を隣人や同じ村の村民、近隣の村落などの「身近な他人」との「引き比べ」を基準にして決定するという姿勢である。このような合理性があるからこそ、「近代的な民主主義」が決定的に欠けているように思われる農村において、様々な資源を所与とした問題解決=ガバナンスを図ることが可能になっている、という著者の指摘は明確でありかつ説得的だ」