牧野雅彦『不戦条約』が4/18『朝日新聞』で紹介

牧野雅彦『不戦条約――戦後日本の原点』が4/18『朝日新聞』で紹介されました。評者は柄谷行人氏(哲学者)。
憲法9条と1条のつながり示唆――「「不戦条約」とは、1929年日本で「戰爭抛棄ニ關スル條約」として批准された国際条約である。それは、締約国は、国際紛争解決のため戦争に訴えない、また、その相互関係において、国家の政策の手段としての戦争を放棄する、という協定である。しかし、これは当初から実行されないまま第二次大戦にいたった。戦後においても同様であったが、実は、不戦条約はある所で蘇生した。戦後日本の憲法九条がそれである。九条は、たんに〝占領軍による押しつけ〟なのではない。それは、かつて日本もアメリカも批准していた「不戦条約」の復活であった。(…)日本で不戦条約に関する論議が天皇の地位に関する論議に終始したことが、興味深い。それは、戦後憲法の一条と九条が深くつながっていることを示唆するものだ。このように、本書は、憲法九条と「不戦」について考えるために不可欠な、歴史的諸事実を提示する」
【朝日新聞 DIGITAL/好書好日】でご覧になれます。
https://book.asahi.com/article/13306062

※著者・牧野雅彦先生による〈選書・コメント〉付『不戦条約』関連ブックガイド「国際協調の時代を読み解く 国際連盟設立100年と不戦条約――対立と分断を越えるために」がございます。是非ご覧ください。
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