秋草俊一郎『「世界文学」はつくられる』が8/30『読売新聞』で紹介

秋草俊一郎『「世界文学」はつくられる 1827-2020』が、8/30『読売新聞』で紹介されました。評者は苅部直氏(東京大学教授)。

「再編成される「名作」――(…)十九世紀以降、現在に至るまで、各国でさまざまに理解され、多様な「世界文学」の全集・アンソロジーを生んだ。秋草俊一郎はそのようすを、アメリカ・ロシア・日本にわたる視野で概観する。(…)「世界」が共有すべきすぐれた文学作品とは何か。その基準を考え、「名作」を選び出す営みが、政治や社会の秩序を維持し、あるいは再編成する動きに関わってゆく。本書が投げかけるのは、異なる言語の文学を理解する方法とともに、文学をめぐる広い意味での政治に関する問いにほかならない」
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