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東京大学
教養学部
創立70周年
記念出版

東京大学教養学部 編

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駒場スタイル

[特設サイト]

撮影:滝澤勉(2014年11月21日)

書籍紹介

東京大学駒場スタイル

東京大学教養学部 編

東京大学駒場スタイル

教養の世界へようこそ!

わくわくする研究、ドキドキする教育、
駒場は面白さにあふれている。

知の最前線はどうなっているのか?研究と教育が統合した東京大学教養学部の魅力とは?総勢44名の駒場の研究者、さらにノーベル生理学・医学賞受賞者である大隅良典、元外務大臣の川口順子、批評家の東浩紀などの駒場が輩出した人々が贈る、“紙上オープンキャンパス&ホームカミングデイ”。

B5変型判/232頁/本体2,500円+税/ISBN978-4-13-001351-2/2019年6月発売

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Q&A

東京大学駒場キャンパスについての疑問に、東京大学出版会営業クマの“くまきち”がお答えします!

東京大学駒場キャンパスってどんなとこ?

渋谷駅から京王井の頭線で二駅の距離にある東大のキャンパスです。東大に入学した1年生は全員このキャンパスで学びます。キャンパスには昭和初期の建築や最新の建物が点在します。周りは公園と住宅街で落ち着いた雰囲気ですが、お店が少ないこともありお昼時には昼食難民が大量発生するとかしないとか。

☞ 駒場キャンパスについては本書の「V 理想のキャンパス ― 学びを支えるインフラ」をご覧ください。

東京大学教養学部ってどんなとこ?

東大の駒場キャンパスにある学部です。東大に入ってから2年間の夏に専門の学部に分かれるまで、文系から理系まであらゆる学問を学べます。世の中にはどんな学問があるのか?自分は実はどんな勉強がしたいのか?この期間に進む道が見えてくるという人もたくさんいます。さらには教養学部のちょっとユニークな面白い先生たちの下で卒業までの4年間、さらに先の大学院まで学ぶ人もいます。

☞ 教養学部の研究や教育については本書の「II 知の循環 ― 研究と教育の連動」をご覧ください。

駒場キャンパスにはどんな人たちがいるの?

文学を研究する先生、政治学の先生、物理学や生物学の先生などなど、あらゆる分野の先生たちがいます。小さなキャンパスにいろんな先生がいて先生同士の交流も活発だからでしょうか、いまある学問の枠を飛び越えた変わった研究をする先生もたくさんいます。駒場キャンパスで学んだOBにも研究者、小説家、外交官など様々な方面で活躍する方々が。

☞ 教養学部の先生やOBについては本書の「III 知の最前線 ― それぞれの駒場スタイル」、「IV 学びの遺産 ― キャリアを切り拓く」をご覧ください。

駒場キャンパスマップ

本書には駒場キャンパスの様々な建物や施設についてのエピソードが登場します。キャンパスマップの下に並んでいる建物・施設名をクリックすると、本書中の該当箇所抜粋をご覧いただけます。

目 次

はじめに―学際知の俯瞰力...石田淳
東京大学駒場キャンパスマップ
東京大学駒場キャンパス空撮写真、アクセスマップ

I いま、大学の研究と教育とは? ―東大駒場の挑戦

鼎談

大学の力量と社会の器量...大隅良典/石田淳/太田邦史

II 知の循環 ―研究と教育の連動

歴史と組織

1. 歴史―一高から東京大学教養学部へ...津田浩司
2. 組織―先端知を生み出す三層構造...清水剛

教員の日々

1. コトバとコマバと四つの顔と...広瀬友紀
2. 分子に魅せられ分子を教える...長谷川宗良

先進的な教育

1. 初年次教育―学生の意識の変革...増田建
2. 英語教育―伝統と挑戦のきずくもの...板津木綿子
3. TLP(トライリンガル・プログラム)―世界の明日を担うための出発点...石井剛
4. キャンパス・アジア・プログラム―リベラルアーツで東アジアをつなぐ...清水剛
5. 先進科学研究機構とアドバンスト理科―若手研究者と学生の相互作用...清水明

社会とのつながり

1. 東大駒場友の会―駒場の支援、親しき集い...浅島誠
2. 高校生と大学生のための金曜特別講座―進路選択に悩む若者たちへ...新井宗仁
3. オルガン委員会・ピアノ委員会―駒場で音楽を愉しむ...長木誠司
4. ブランドデザインスタジオ―アイデア創出の作法...真船文隆
〈コラム 学生の声1〉つながり、まわり、かわる...遠藤智也

III 知の最前線 ―それぞれの駒場スタイル

自然の謎に挑む

1. “More is ...”―たくさんあることの物理...福島孝治
2. ナノ分子ブロックにより組み立てられる固体材料―無機化学...内田さやか
3. カエルとマウスの比較から見えてきた哺乳類の受精卵の特性―発生細胞生物学...大杉美穂
4. 生命現象を光で操作する―生命化学...佐藤守俊
5. 心の起源と進化を探る―文系の疑問に理系の技術で挑む...岡ノ谷一夫

新しい知を開拓する

1. 身体運動科学の地平―アートをサイエンスする試み...工藤和俊
2. ボヘミアン・ラプソディ...池上高志
3. 折紙の科学―形、構造、計算...舘知宏
4. 科学技術と社会―知の責任とリベラル・アーツ..藤垣裕子

文化の真相に迫る

1. 一人で辞書作り―フランス語語彙論・文献学...松村剛
2. 学問の海をジタバタ―比較出版史研究に至るまで...前島志保
3. 接点を求める旅―イギリス文学・現代文学...武田将明
4. フィールドから地球社会を考える―文化人類学・南アジア地域研究...田辺明生
5. ユーラシア世界の中の大清帝国―歴史学、東洋史学...杉山清彦

激動する社会を読み解く

1. 同時代史としてのアメリカ研究―駒場との往還...西崎文子
2. 政治と市民の接点としての「参加」―比較政治学から考える...鹿毛利枝子
3. ロッテルダム・フランクフルト・駒場―“精神の自由を巡る対抗関係”を探求する旅の中で...福岡安都子
〈コラム 学生の声2〉多様にして豊かな学び舎...日野公純

IV 学びの遺産 ―キャリアを切り拓く

師弟対談

1. 自由さという駒場の価値観...高橋哲哉/東浩紀
2. 一人の中で学際的な人を育てる...金子邦彦/円城塔

卒業生からのメッセージ

1. 国際関係論分科で学んだこと...川口順子
2. 駒場から〈文学のふるさと〉へ...小野正嗣
3. 日本を学ぶ。視野を広げる。自分を知る。...ディオン・ン・ジェ・ティン
4. 駒場に七〇年、基礎科、統合自然科学科について...氷上忍
5. 駒場に支えられた三〇年...鳥井寿夫
6.「訝(いぶか)しさ」を抱えて挑戦する人のための場所...安部敏樹
7.「一人学際」と対話の場づくり...江間有沙
〈コラム 学生の声3〉生態系のスタビリチーを論じて併せて納豆の運動に及ぶ...山岸純平

V 理想のキャンパス ―学びを支えるインフラ

知的資源・アーカイヴ

1. 図書館・書庫―「こまとちゃん」の来し方...石原あえか
2. 美術作品―考古学資料から現代美術まで...加治屋健司
3. 駒場博物館―大学と社会を結ぶ窓...折茂克哉

ユニークな施設

1. QOMジム―生活の質の向上とスポーツ科学の研究成果...永井久美子
2. MRI(磁気共鳴画像)装置―最先端の装置が身近なものに...四本裕子
3. 大隅良典先生ノーベル賞受賞記念碑―観る楽しさ、知る喜び、解く歓び...村田滋

歴史ある風景

1. 駒場の建築...田村隆
2. 駒場の桜と緑...佐藤俊樹
3. 小説に描かれた駒場キャンパス...出口智之
〈コラム 学生の声4〉大工と爆発...小川哲

おわりに―すべての道は駒場に通ず...武田将明

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